2015年7月6日月曜日

ギリシア>アテネ>パルテノン神殿(後世の手本となった建築美)

アテネの市街地を見下ろす丘(高さ70mくらい)にあるアクロポリス。その中心的建築物が、パルテノン神殿。「パルテノン」とは「処女の部屋」という意味。大理石の円柱が、東西8本、南北17本、計46本ある。紀元前438年に完成。

ドーリアス式の円柱、神々の群像彫刻が施された破風、帯状のレリーフ等で飾られた見事な建物は、後世のヨーロッパで、例えばローマのパンテオン、ロンドンの大英博物館、パリのマドレーヌ聖堂などに模倣されていった。

因みに、神殿にはアテネの守護神、アテナ(ギリシア神話の全能の神、ゼウスの娘)の12mにもなる像が祀られていた。しかし、ギリシアが衰退し、紀元426年にビザンティン帝国の支配下になると、パルテノン神殿はキリスト教の聖堂に改修され、アテナ像はコンスタンチノープルに持ち去られた。
15世紀半ばになると、オスマン帝国の台頭でイスラム教のモスクに改修された。そして1687年、トルコとヴェネツィアの戦いの最中、火薬庫として使われていたパルテノン神殿に、ヴェネツィア軍の砲弾が1発命中し、円柱の大半は崩れ落ちた。
1834年から修復が始まっているけれど、まだ途中。(以下の写真は、2010年の様子)

(アテネのアクロポリスとして世界遺産登録されている。おススメ度★★)

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外観





レリーフ

犬がのんきに寝てた。野良犬ぽいのが数頭いた。

丘からの眺め
中心で白く見える山から、大理石を切り出してきたらしい。




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