遺骸がヴェネツィアに運ばれた828年に創建された。5つのドームと聖人や天使の像が立つ尖塔など現在目にするビザンティン様式の聖堂は、1063年に改築が始まり、約400年後に完成した。
内部も金色のタイルやモザイクで埋め尽くされ、建物の重みによってこの聖堂はヴェネツィアで最も杭が沈んでしまっているエリアとのこと。
(おススメ度★★★、ヴェネツィアとその潟として世界遺産登録)
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外観
残念ながら右側が修復中。。。
金の羽をつけた獅子像
第4回十字軍の戦利品であるブロンズの馬(4頭)の複製
尖塔など
聖マルコの遺骸を隠して運ぶ様子が描かれたモザイク
昔撮ったもの
◆ヴェネツィアひとくちメモ
ヴェネツィアは長くビザンティン帝国の支配下にあったが、828年に聖マルコの遺骸を迎えて国の守護聖人となってから独立した。その後は、18世紀まで東方との交易で巨万の富を得た。その勢力の一端をこのサン・マルコ大聖堂で感じることができる。
聖マルコがヴェネツィアに運ばれた経緯が面白い。当時のヨーロッパでは、著名な守護聖人によって国の格を上げようとする風潮があった。ヴェネツィアも聖人を得ようと東奔西走している時に、聖マルコの遺骸を祀る僧院がイスラム教徒(オスマントルコかな?)に襲われていることを聞きつけた。そこで「ヴェニスの商人」が遺骸を密かに買い取り、運び出す時に遺骸を豚肉(イスラム教徒が忌み嫌う肉)で隠して検閲を逃れたという。
獅子は聖マルコの象徴なので、まちのあちこちで獅子の像や壁画を見かける。
(2015年10月時点)
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